「誰でも簡単。片手で弾ける夢のギター」。こんなふれ込みでヤマハが昨年六月に発売した「EZ-EG（イージー・イージー）」。年三千台程度売れればヒットというギターの世界で、すでに約一万七千台を売った。（中略）
トミーが七月に発売したバイオリン型玩具「evio（エヴィオ）」も同様の商品。やはり弦はない。いくつかの曲を内蔵しており、それに合わせて弓を動かせば、本体のセンサーが反応して音が出る。（中略）
手軽さと本物感を兼ね備えたという点では、ナムコのヒットゲーム「太鼓の達人」も一脈通じる(中略）
楽器を弾きたいという欲求を持つ人は多いだけに、お手軽楽器は今後も増え続けそう。（後略）
------------------------------（ここまで日本経済新聞記事）
◆覚えるだけで大変なギターのコードをまったく知らなくても、内蔵された曲に合わせて片手を動かすだけで本格的な演奏ができるのです。家庭ではもちろん、お友達同士のカラオケ大会や宴会の席でも大活躍しそうです。子どもたちにも簡単に演奏できるので、家族で楽しめますね。
◆あまりにも簡単すぎて物足りないと思う人には、光るボタンでコードを教えてくれる機能もついています。それを利用すれば、より本格的に演奏をしているという実感を持つことができそうです。
◆ヤマハのネット販売のサイトを見てみると、インターネットを使ってもっとEZ-EGを楽しむ方法が紹介されています。たとえばパソコンに新しい曲をダウンロードしたものを専用のケーブルにつないでEZ-EGに取り込むことができます。また「ネットで歌本」というサービスは、月額固定料金で好きなだけ歌詞とコードを見ながら演奏を楽しむことができます。
◆最近は、大人のピアノ教室やギター教室がひそかなブームとなっているようです。子ども時代に「習わされた」人が、今度は楽しみながら自分の好きな曲を好きなように演奏したいと思ったり、子どもの頃に習う機会に恵まれなかった人が大人になった今、自分のために習い事を始めようと思ったり。忙しい生活の中に音楽を取り入れたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
◆今回のお手軽楽器の発売は、お稽古事をする時間もお金も余裕がない家庭の主婦やサラリーマンにも演奏する楽しみを見出させてくれそうですね。楽器を自分で演奏するということが、一握りのプロや小さな頃から練習してきた人だけの特別な楽しみではなくなり、みんなが気軽に音楽を楽しめるようになるのです。考えただけで素敵なことですね。
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